「古い実家を売りたいけれど、買い手が見つかるだろうか?」
「地方の空き家は、不動産会社に相談しても売れないのでは?」
「できれば解体せず、今の家を生かしてくれる人に引き継ぎたい…」
親から受け継いだ実家の売却を考えたとき、こうした悩みを抱える方は少なくないと思います。
どうも、コージリです。
私もいま(2026.10.08現在)、鹿児島県の種子島にある築55年の実家を売却するために動いています。
母が亡くなったことをきっかけに、兄弟4人で実家じまいを進めることになりました。
墓じまいは無事に終わりましたが、実家の売却は現在も進行中です。
そんな私が実際に選んだのが、不動産売買のマッチングサイト「家いちば」でした。
今回は、単に家いちばの仕組みを紹介するのではなく、古い実家を売却するために何を考え、どのように買い手を探しているのか。
実体験をもとに、具体的な考え方を紹介します。
古い実家が売れないと感じる3つの理由
築年数の古い家や地方の空き家を売却するとき、最初から「こんな家は売れないだろう」と考えてしまうことがあります。
その背景には、主に3つの理由があると思います。
1.建物が古く、修繕やリフォームが必要になる
築50年を超える家となれば、現代の住宅と比べて設備面で不便な部分もあります。
水回り、建具、屋根、外壁など、買い手が購入後に手を入れる必要があるかもしれません。
そのため、すぐに住める住宅を探している人には敬遠される可能性があります。
2.地方や離島では買い手が限られる
私の実家は種子島にあります。
都市部と比べれば、購入を検討する人の数も、仕事や生活環境の選択肢も違います。
しかも離島ですから、移住や引っ越しには船や飛行機による移動も伴います。
立地条件だけで考えれば、決して売却しやすい物件とは言えません。
3.売主自身が物件の価値を見つけられない
実は、私が特に重要だと感じているのが、この3つ目です。
長年暮らしてきた実家ほど、家の特徴や周辺環境が当たり前になっています。
そのため、物件を紹介しようとしても、
「築55年、木造平屋、6LDK」
といった基本情報ばかりになりがちです。
もちろん、こうした情報は大切です。
しかし、買い手が知りたいのは建物の数字だけではありません。
「この家を買ったら、どんな暮らしができるのか?」
ここまで伝えられるかどうかで、物件の受け止められ方は変わってくると考えています。
私が築55年の実家を「家いちば」で売り出した理由
私の実家は、鹿児島県種子島(西之表市)にある木造平屋の6LDKです。
築55年という古さに加え、離島という立地条件があります。
しかし、この家には数字だけでは表せない特徴もあります。
家のすぐ隣には市営の芝生公園があり、その先には海岸が広がっています。
公園から海へと続く開放的な環境は、私にとって昔から見慣れた景色でした。
けれども、種子島への移住を考えている人や、自然に近い場所で暮らしたい人にとっては、魅力になるかもしれません。
そこで私は、こう考えました。
「この家を欲しいと思ってくれるのは、どんな人だろう?」
一般的な住宅として条件を比較する人だけではなく、
- 種子島への移住を考えている人
- 海の近くで暮らしたい人
- 古い家を自分好みにリフォームしたい人
- 地方で新しい暮らしを始めたい人
こうした人たちにも、実家の存在を知ってもらいたい。
そのためには、物件情報だけでなく、家の背景や周辺環境、そこで実現できそうな暮らしまで、自分の言葉で伝えられる方法が必要でした。
そこで選んだのが「家いちば」です。
家いちばとは?売主自身が買い手を探せる仕組み
「家いちば」は、家を売りたい人と買いたい人をつなぐ、不動産売買のマッチングサイトです。
特徴は、売主と買主が直接メッセージを交わしながら、売却の話を進められること。
「家いちば」では、この仕組みを「セルフセル方式」と呼んでいます。
基本的な流れは次のとおりです。
- 売主が物件情報や写真、紹介文を掲載する
- 興味を持った買主から問い合わせが届く
- メッセージで質問や希望条件を確認する
- 必要に応じて内覧を行う
- 条件が合えば、「家いちば」の専門家による契約手続きへ進む
買い手探しや商談は、基本的に売主と買主が主体となって進めます。
一方、商談が成立した後は、「家いちば」側の宅地建物取引士が調査や契約書類の作成、重要事項説明などを担当する仕組みです。
所有権移転登記などについても、司法書士と連携して進めます。
つまり、契約までのすべてを素人だけで行うということではありません。
ただし、売主自身が対応する範囲は一般的な仲介とは異なるため、利用前に公式サイトで仕組みや手数料を確認しておくことが大切です。
古い家を売るために私が実践した3つの工夫
ここからは、私自身が実家を掲載する際に意識したことを紹介します。
1.物件の弱点だけでなく、暮らしの魅力を探す
築55年という数字は変えられません。
しかし、その家をどう紹介するかは工夫できます。
私の実家の場合、注目したのは「家の隣に公園があり、その先に海がある」という周辺環境でした。
これは建物の築年数とは別の価値です。
もちろん、海が近いことには塩害や災害リスクなど、確認しておくべき点もあります。
魅力だけを強調するのではなく、買い手が判断するために必要な情報を正しく伝えることも大切です。
2.「誰に売りたいか」から紹介文を考える
マーケティングでは、商品そのものの特徴だけでなく、それを必要としている人について考えます。
私は17年以上、文章(ライティグスキル)や情報発信に携わってきました。
今回の実家売却でも、その考え方を応用しています。
例えば、古い住宅を探している人でも、
「できるだけ手を加えずに住みたい人」と、
「自分でリフォームしながら暮らしたい人」
では、物件を見る視点が違います。
だからこそ、誰に向けて紹介するのかを考える必要があります。
私が家いちばへ掲載したタイトルは、
「種子島で新しい物語をつないでいただける方へ」
です。
単に古い住宅を販売するのではなく、次に暮らす人の新しい生活へつなげたい。
そんな思いを込めました。
3.良いところも悪いところも正直に伝える
古い家を売却する際、私は弱点を隠さないことも大切だと考えています。
建物の状態、設備の古さ、修繕の必要性、生活上の不便さ。
こうした情報は、買い手にとって購入判断に関わる重要な材料です。
良いところばかりを並べて期待を高めても、内覧後に「話が違う」と感じられてしまっては意味がありません。
大切なのは、欠点のない家に見せることではなく、特徴や条件を理解したうえで購入を検討してもらうこと。
これは、私が実家売却を進める中で意識している基本姿勢です。
「家いちば」を利用して感じたメリットと注意点
実際に利用してみて、私が感じているメリットは大きく3つあります。
1.掲載段階では費用がかからない
「家いちば」では、物件の掲載や問い合わせへの対応など、商談成立までの段階では基本的に費用がかかりません。
そのため、まず掲載して反応を確かめるという方法を取りやすいと感じました。
ただし、商談成立後には所定の手数料が発生します。料金や発生時点については、必ず最新の利用条件を確認してください。
2.買い手と直接やり取りできる
問い合わせを通じて、買主がどのような暮らしを考えているのか、何を気に入っているのかを知ることができます。
これは、実家を大切に引き継いでほしいと考えている私にとって、大きな魅力でした。
3.自分の言葉で物件の背景を伝えられる
家族の思い出、家の歴史、地域の環境。
数字だけでは分からない特徴を、文章や写真を使って紹介できます。
一方で、注意点もあります。
掲載文の作成、写真の準備、問い合わせ対応、内覧の日程調整など、自分で行う作業は少なくありません。
また、掲載したからといって、必ず買い手が見つかるわけでもありません。
私自身の実家も、2026年10月現在、売却活動の途中です。
だからこそ、「家いちば」を万能な売却方法として紹介するつもりはありません。
一般的な不動産仲介とは異なる、もう一つの選択肢。
私はそのように考えています。
実家売却で意外と難しいのは「物件の魅力を文章にすること」
実際に掲載準備を進める中で、私は一つの難しさを感じました。
それは、売主自身が自分の家の魅力を整理し、文章にすることです。
長年住んできた家ほど、特徴が当たり前になっています。
本人は何とも思っていなかった庭の木や周辺環境、昔の暮らし方が、別の人にとっては魅力になるかもしれません。
逆に、売主が魅力だと思っている部分が、必ずしも買い手にとって重要とは限りません。
だから私は、いきなり紹介文を書き始めるよりも、まず物件の情報を整理することが大切だと考えています。
例えば、
- どのような経緯で売却することになったのか
- 家や土地にはどんな特徴があるのか
- 周辺ではどのような暮らしができるのか
- 修繕や確認が必要な部分はどこか
- どんな人に向いている物件なのか
こうした情報を整理してから、掲載するタイトルや文章、写真の構成を考えていく。
これは、私が長年取り組んできたライティングやマーケティングの考え方とも共通しています。
実家・空き家のセルフ売却を、一人で進めるのが難しい方へ
「家いちば」に興味はあるけれど、
「物件の魅力をどう伝えたらいいのか分からない」
「掲載文章を書くのが苦手」
「どんな写真を準備すればいいのか迷っている」
そんな方もいらっしゃると思います。
そこで私は、自分自身の実家売却での経験と、これまで培ってきた文章・マーケティング・ヒアリングの経験を生かし、「実家・空き家セルフ売却スタート支援」を行っています。
物件の背景や特徴をヒアリングし、買い手に伝えるべき価値を整理する。
そして、掲載タイトルや説明文、写真の見せ方を一緒に考えていくサービスです。
不動産取引の仲介や契約手続きを代行するものではありません。
売主さん自身が売却活動を進めるための、文章と情報整理のサポートです。
詳しいサービス内容や料金については、こちらで紹介しています。
▶ 実家・空き家セルフ売却スタート支援|サービス内容・料金・お申し込みはこちら
まとめ|古い実家の価値は、築年数だけでは決まらない
古い実家の売却を考えると、どうしても築年数や建物の状態、立地条件など、売りにくい理由に目が向いてしまいます。
もちろん、こうした条件を無視することはできません。
しかし、私が築55年の実家を売却する中で感じているのは、「誰にとって価値がある家なのか」を考えることの大切さです。
「家いちば」は、その価値を自分の言葉で伝え、買い手を探すための一つの方法です。
実家じまいは、家を整理するだけの話ではありません。
家族が暮らしてきた時間と向き合い、その家のこれからを考えることでもあります。
私は、終活とは人生の終わりの話ではなく、残された人への思いやりでもあると思っています。
そして実家売却も、ただ家を手放すのではなく、次に暮らす人へ新しい生活の場をつなぐ機会になり得ます。
私自身、まだその途中にいます。
これからも実際に経験したことや、うまくいったこと、迷ったことを記録しながら、同じように実家じまいに向き合う方の参考になる情報を発信していきたいと思います。
コージリ