どうも、コージリです。
相続した実家を売却しようと考えたとき、避けて通れないのが「いくらで売り出すか」という問題です。
特に築年数が古い家の場合、売主が希望する価格と、買い手が納得できる価格が必ずしも一致するとは限りません。
私が現在、売却活動を進めている実家も築55年の木造住宅です。 場所は鹿児島県の種子島。兄弟4人で話し合い、「家いちば」という不動産マッチングサイトを利用して、買い手を探しています。
※「家いちば」の仕組みや、古い実家の売却方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
実際に売り出してみて感じたのは、価格設定とは単に金額を決める作業ではないということです。
物件の状態、立地、売却までの時間、買い手の反応、そして家族の事情。
こうした要素を整理しながら、売主自身が納得できる判断をしていく必要があります。 今回は、私自身の実家売却の経験をもとに、古い実家の価格設定で考えておきたい5つの判断材料を紹介します。
1.売主の希望価格と市場での評価は分けて考える
長年家族が暮らしてきた実家には、金額では測れない思い出があります。
私の実家も、両親が生活し、兄弟が育った大切な場所です。
だからこそ、安易に手放したくないという気持ちは当然あります。
しかし、買い手が判断するのは、基本的にその物件を購入することで何が得られるかという点です。
築年数、建物の状態、土地の条件、交通の便、修繕の必要性など、買い手には買い手の判断基準があります。
売主の思い入れを否定する必要はありません。
ただし、思い出としての価値と、不動産としての価格は分けて考えることが大切だと感じています。 私自身も、実家の歴史や家族の思いを大切にしながら、買い手にとってどのような価値があるのかを考えるようにしています。
2.築年数だけでなく、立地や暮らし方の価値を整理する
古い家を売却するとき、「築55年だから価値がない」と考えてしまう人もいるかもしれません。
確かに、古い木造住宅は修繕費用がかかる可能性があります。建物の状態によっては、買い手が購入をためらう理由にもなるでしょう。
しかし、建物の築年数だけで物件の魅力が決まるわけではありません。
私の実家は、家の隣に芝生の公園があり、その先に海が広がる環境にあります。
家の中から海が見えるわけではありませんが、公園へ出れば海を身近に感じられる場所です。
こうした環境は、自然に囲まれた暮らしを希望する人にとって、一つの魅力になる可能性があります。
もちろん、誰にとっても価値があるとは限りません。
便利な市街地での生活を望む人には、不向きかもしれないからです。
重要なのは、その家がどんな人の暮らしに合っているのかを考えることです。
価格を検討する際には、築年数や設備の古さだけでなく、立地や周辺環境も整理しておきたいところです。
ただし、土地の面積や境界など、権利関係に関わる情報は正確に確認し、実際に保証できる範囲と見た目の印象を混同しないよう注意が必要です。
3.最初の売り出し価格と最終的な売却価格は同じとは限らない
家を売り出すとき、最初に設定した価格で必ず売却できるとは限りません。
一方で、買い手が現れる前から大幅に値下げする必要があるとも限りません。
私が実家の売却を始めたときも、兄弟で話し合いながら売り出し価格を決めました。
その後、掲載ページの閲覧数やお気に入り登録、問い合わせなどを確認しながら、販売活動を続けています。
ここで大切だと感じたのは、次の3つの価格を頭の中で分けておくことです。
- 売り出し価格:購入希望者に最初に提示する価格
- 希望する成約価格:できればこの金額で売却したいという目安
- 交渉時に検討できる価格:諸費用や家族の事情も踏まえて判断する金額
この3つを整理しておけば、購入希望者から価格交渉があった場合にも、感情だけで判断せずに済みます。 ただし、希望価格を設定する際には、周辺の売買事例や不動産会社の査定など、客観的な情報も参考にすることが重要です。
4.閲覧数やお気に入り登録だけで価格の適否を決めない
「家いちば」に実家を掲載してから、私は閲覧数やお気に入り登録の推移を確認してきました。
掲載開始から約3週間の時点では、閲覧数が約2,000件、お気に入り登録が20件ほどありました。
売主としては、こうした数字が増えるとうれしいものです。
しかし、閲覧数が多いことと、実際に購入する人が現れることは別問題です。
例えば、掲載ページを見た人の中には、物件に興味はあっても、移住の予定がない人や、購入資金の準備ができていない人もいるでしょう。
また、お気に入り登録をした人が、必ず問い合わせをするとは限りません。
だからこそ、私は数字を見ながらも、そこだけで価格を判断しないようにしています。
確認したいのは、単純な閲覧数だけではありません。
どのような人から問い合わせがあるのか。
物件のどこに関心を持っているのか。
そして、実際の内覧につながるのか。
こうした反応を組み合わせて考えることが、価格設定を見直す際の材料になると思っています
5.値下げを考える前に、物件の伝え方を見直す
思うように買い手が現れないとき、最初に思いつく対策は値下げかもしれません。
もちろん、売り出し価格が市場の水準とかけ離れている場合は、価格の見直しが必要になるでしょう。
しかし、価格だけが原因とは限りません。
例えば、物件の魅力が掲載文章から伝わっていない場合や、写真が不足している場合も考えられます。
古い家であれば、建物の状態や修繕の必要性について、買い手が判断できる情報を提供することも大切です。
私自身、「家いちば」への掲載では、単に間取りや築年数を紹介するだけでなく、この場所でどのような暮らしができるのかを伝えようとしてきました。
また、土地の境界など不明確な点については、魅力を強調するために曖昧な説明をするのではなく、確認できている事実を伝えることが欠かせません。
価格を下げる前に、次の点を確認する価値はあると思います。
- 物件の魅力が具体的に伝わっているか
- 写真や説明が購入判断に十分な内容になっているか
- 建物の状態や注意点を正確に説明しているか
- 想定している買い手に合った文章になっているか
ただし、説明文を改善すれば必ず売れるというわけではありません。
価格、立地、建物の状態、需要などを総合的に見て判断する必要があります。
価格設定は、兄弟間の合意も大切
相続した実家を兄弟で売却する場合、価格の問題は売主一人だけで決められないこともあります。
私たちは、兄弟4人で実家じまいを進めています。
窓口となって買い手とのやり取りを担当するのは私ですが、売却によって得られるお金は兄弟4人で分配する予定です。
そのため、売却価格を大きく変更するような判断では、家族の認識をそろえておくことが大切だと考えています。
特に、売却を急ぎたい人と、できるだけ高く売りたい人がいる場合は、考え方が分かれることもあるでしょう。
売却活動を始める段階で、希望価格だけでなく、値下げを検討する条件や売却期限についても話し合っておくと、後の判断がしやすくなります。
まとめ|古い実家の価格は、数字と買い手の反応を見ながら考える
古い実家の売却価格を決めるのは、簡単なことではありません。
売主には家族の思い出があり、買い手には予算や暮らしの希望があります。
その両方を考えながら、現実的な価格を探していく必要があります。
今回紹介した5つの判断材料を振り返ると、価格設定で大切なのは、最初に決めた金額に固執することでも、反応が少ないからとすぐに値下げすることでもありません。
物件の価値を整理し、客観的な情報を集め、実際の買い手の反応を確認しながら判断していくことだと思います。
私の実家売却も、まだ進行中です。
だからこそ、成功した話として結果を語るのではなく、現在進行形で考えたことや迷ったことも含めて記録していきたいと思っています。
実家じまいは、家を売って終わりというだけの話ではありません。
家族が大切にしてきた場所を、次に必要としてくれる人へつなぐ過程でもあります。
そして私は、終活とは人生の終わりの話ではなく、残された人への思いやりでもあると感じています。 この記事が、古い実家の売却価格に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
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