どうも。
スマイルネットワークのコージリです。
今回は「血行不良と健康の関係」を、実体験にもとづいてお話しします。
実はむかし、整形外科の先生からは「手術しかない」と言われた症状がありました。
それはズバリ「椎間板ヘルニア」。
正直、気持ちが沈みました・・・。
しかしセカンドオピニオンとして漢方内科に相談したところ、体質に合わせた処方で少しずつ回復。
二ヶ月ほどかかりましたが、結果的にほぼ完治までこぎつけました。
東洋医学の力を身をもって感じた出来事です。 この記事では、なぜ「血行を整えること」が健康の土台になるのかを分かりやすく整理し、さらに日常で実践できる工夫もまとめます。
股割や開脚のようなやさしいストレッチとの相性についても触れます。
手術や薬を否定する意図はありませんが、選択肢を増やすための視点として読んでみてください。
血行不良が引き起こすこと
血の巡りが滞ると、末端の冷え、むくみ、しびれ、筋肉のこわばり、だるさ、朝の立ち上がりの重さ、肩こりや腰の張り、集中力低下など、広い範囲で不調が現れます。
栄養や酸素を運ぶのが血液で、老廃物の回収も血液とリンパの役目。
つまり「運ぶ」と「戻す」が滞れば、カラダは音を立てて重くなる。
私の症状も、いま思えば血流の悪さがベースにありました。
東洋医学の考え方:気血水と便通
東洋医学には「気・血・水」という有名な三要素があります。
ざっくり言うと、気はエネルギー、血は栄養を含む血液、水は体液全般。
どれかが不足したり、流れが悪くなったり、偏って溜まると不調が生まれる、と考えます。
なかでも漢方の先生方が口を酸っぱくして言うのが「めぐり」と「出す」こと。
便通が整うと老廃物の停滞が減り、血の巡りも軽くなる。
反対に、出す力が弱ると、いくら入れても渋滞は解消しません。
漢方が効いた理由(私見)
私が処方された内容の細部はここでは書きませんが、共通していたコンセプトは「温める・巡らせる・余分をさばく」。
例えば、体を内側から温めて血管のトーンを整える、筋肉のこわばりを緩めて流路を広げる、溜まった水分を動かして軽くする、といった狙いです。
東洋医学は対症療法というより体質全体を見ます。
だから劇的な即効性というより、ジワジワと基礎体力を底上げしていくイメージ。
二ヶ月という時間が必要だったのも、いま思えば納得です。
血行を整える基本の生活4原則
一、温める: 入浴、足首・腰まわりの保温、冷たい飲食の取りすぎを控える。
体が冷えると血管が収縮し、巡りが悪くなります。
二、動かす: ふくらはぎ・股関節・肩甲骨をやさしく動かす。
筋肉は第二の心臓。軽い反復でもポンプ作用が働きます。
三、出す: 便通と発汗。水分・食物繊維・適度な油を確保し、排泄のリズムをつくる。
出れば軽くなるのは理屈通り。
四、休む: 睡眠と呼吸。寝不足や浅い呼吸は自律神経を乱し、血管の調整が効きにくくなります。
昼間の深呼吸は侮れません。
ストレッチとの相性:股割と開脚
「漢方×ストレッチ」は相性がよい組み合わせです。
股関節の可動域が広がると、骨盤まわりの筋肉が働きやすくなり、坐骨周辺の血流も上がりやすい。
具体的には、つかまり立ちの股割(安全第一で少しずつ沈む)、片足を横にゆっくり上げる外転、座っての軽い開脚前屈など、負担の低い動きから始めるのがコツ。
ポイントは反動をつけないこと、息を止めないこと、痛み手前で戻すこと。
入浴後の体が温かいタイミングだと伸びやすく、翌日も楽です。
「めぐり」を助ける毎日の小さな工夫
- 朝一杯の白湯で内臓をやさしく起こす
- 座り時間が長い人は一時間に一度は立って屈伸
- 脚の付け根(鼠径部)を圧迫しない服装を選ぶ
- 食事はよく噛んで胃腸の負担を軽く
- 歩くときは肘を少し大きめに振り、足先はまっすぐ
スマホ首を避け、胸をやや開いて呼吸を深く
注意しておきたいサイン
しびれが急に強くなった、明け方に胸の痛みや息切れがある、一側の脚だけ極端に腫れて熱い、歩行困難を伴う激痛が出た──
こうした場合は自己判断をやめ、早めに医療機関で評価を受けてください。
東洋医学と西洋医学は対立ではなく補完です。
危険サインを見抜き、適切に連携するのが賢い選択だと思います。
私の学び
手術一点に絞る前に、体質を整えるアプローチがあること。
体は正直で、温めて、動かして、出して、休むと、静かに立て直っていくこと。
焦らずに二ヶ月、できることを積み重ねたからこそ、結果がついてきました。
もちろん、すべての人が同じ経過をたどるわけではありません。
それでも「めぐり」を良くする生活は、誰にとっても損のない投資だと確信しています。
今日から始めるミニプラン
●入浴: 就寝一〜二時間前にぬるめのお湯で全身を温める
●呼吸: 一日三回、一分だけでも吐く息長めの深呼吸
●股関節: つかまり股割を十回、片足外転を左右各五回、無理なく
●水分と食物繊維: 朝に白湯、昼夜は汁物と野菜を一品ずつ
●睡眠: 寝る前のスマホは十分前に切り上げ、部屋を少し暗く
漢方が教える血行改善──不調を土台から変える力
血行不良はさまざまな不調の土台になり、逆に血行が整えば体は驚くほど軽くなります。
東洋医学の視点は、「気・血・水」を整え、出す力を回復させ、土台から立て直す考え方。
私の体験はその一例にすぎませんが、めぐりが良くなるほど笑顔が増え、毎日が過ごしやすくなりました。
もし今、同じような不安を抱えているなら、まずは体を温め、呼吸を整え、やさしく動かしてみてください。
小さな一歩が、血の巡りを変え、毎日の質を変えていきます。
最後に一言。
東洋医学も西洋医学も、あなたの味方です。
必要に応じて両輪で使い分けながら、あなた自身の「ちょうど良い」を一緒に探していきましょう。