なぜ飲酒運転はなくならないのか?大企業で学んだゼロへの取り組みを中小企業でも展開する方法

どうも。
スマイルネットワークのコージリです。

ニュースを見るたびに耳を疑うのが「飲酒運転による事故」。

厳罰化されても、いまだに悲惨な事故が繰り返されています。

「自分だけは大丈夫」
「少しくらいなら平気」

という心理的なバイアスが根強く、なかなかゼロにはなりません。

では、どうすればいいのか。

私は前職の某大手企業に在籍していた頃、この問題に全社的に取り組む活動に触れ、その効果を実感しました。

その時に感じたのは、個人の意識だけに頼るのではなく、組織として仕組みを整えることが絶対に必要だということです。 「これは規模の大きな企業だからこそ徹底できた取り組みかもしれない」と思う方もいるでしょう。

でも、仕組みそのものは中小企業でも十分に応用可能です。

むしろ小さな組織の方が、社員全員に意識を浸透させやすいという強みがあります。

この記事では、大企業で学んだゼロへの取り組みを中小企業でも展開する方法について解説します。


組織ぐるみの教育で根づいた『しない・させない』文化

当時の職場では「飲酒運転撲滅」を徹底するため、全社的に強い仕組みを導入しました。

  • スローガン署名:社員全員が大きな紙に「絶対にしない」と署名・捺印
  • 厳しいルール:発覚すれば即退職、上司も減給
  • 心を揺さぶる教育:「贖いの日々」という交通刑務所の受刑者作文を朗読
  • 映像教材:事故の悲惨さを伝える映画を定期的に視聴
  • 専門家の講話:外部講師によるリアルな体験談を共有

正直、読んでいて涙ぐむほど胸を打たれる内容ばかりでした。

しかし、この徹底した仕組みがあったからこそ、職場には「絶対にしない・させない」という風土が生まれたのです。


小さな会社だからこそ実現できる強み

大企業だからこそできたのでは?と思う方もいるかもしれません。

でも私は、中小企業でも十分に再現可能だと考えています。

  • スローガンや署名はどの規模でも導入可能
  • 朝礼や社内報で朗読を取り入れることは難しくない
  • 小規模だからこそ社員全員に浸透しやすい

むしろ小さな組織の方がスピード感を持って取り組める可能性があります。


企業ブランドを高める「社会性」

こうした取り組みは単に事故を防ぐだけでなく、企業の社会的ブランドを高める効果もあります。

「うちの会社は飲酒運転ゼロに取り組んでいます」と発信することは、取引先や地域、求職者に大きな信頼を与えます。

例えば社用車に「飲酒運転撲滅スローガン入りステッカー」を貼れば、それ自体が社会への宣言になります。


未来を守る行動は今日から始められる

飲酒運転は「意識が低い一部の人の問題」ではなく、組織全体で風土をつくるべき課題です。

そして大企業で成果を上げた仕組みは、中小企業でも応用できます。

私はこの経験を通じて、社会性を持った取り組みこそが企業の未来を変えると確信しました。

👉 次回は、こうした取り組みを「中小企業が具体的にどう導入できるか」をさらに深掘りしていきます。